用語集  (た〜と)
<た>
 ●貸借対照表[たいしゃくたいしょうひょう]
財務諸表の一つで、資産と負債の関係について示した表です。左側が総資産、右側上段が負債、右側下段が資本となっており、常に左側に対して右側の上下の合計が同じ数値になることから、”バランスシート(B/S)”とも呼ばれています。取引が会計期間内に成立したときに計算の対象となるため、現金が未受渡の状態でも計上(売掛金や買掛金など)されます。

 ●貸借銘柄[たいしゃくめいがら]
信用取引の制度信用取引において、証券金融会社貸株を行っている(空売りが出来る)銘柄のことです。
また、貸借銘柄でなくても一部の証券会社では、一般信用取引で貸株を扱っていて空売りが出来る銘柄があります。

 ●大証[だいしょう]
大阪証券取引所の略で、大阪市の北浜にあることから、証券業界では”北浜”とも呼ばれ、市場一部と二部があります。新興市場にはヘラクレス(HC)があり、自社株をスタンダードに上場させています。最近では株式よりも、先物オプションなど、デリバティブ(派生商品)が収益の主力になりつつあります。

 ●大納会[だいのうかい]
その年の最終取引日のことで、本来は、12月の最終営業日が終了した後に行われる納会のことですが、それが転じて、最終営業日の取引のことを大納会と言うようになったようです。
例年は12月30日で、当日が日曜日の場合には12月28日、土曜日の場合には12月29日になります。大納会の取引は前場のみです。

 ●大発会[だいはっかい]
その年の最初の取引日のことで、例年は1月4日で、当日が日曜日の場合には1月5日、土曜日の場合には1月6日になります。大発会の取引も大納会と同様、前場のみです。

 ●ダウ30種平均[だう30しゅへいきん]
ニューヨークとナスダックの証券取引所に上場している代表的な30の優良銘柄を対象とした株式指標で、米国はもちろんのこと、世界各国の株式市場や経済の動向を予想するのに欠かせない指標になっています。

 ●建玉[たてぎょく]
信用取引先物取引オプション取引外国為替証拠金取引(FX)などの証拠金保証金)取引に使う、将来反対売買による返済が必要のあるものの事をいいます。1売買単位のことを1枚と呼びます。

 ●試し玉[ためしぎょく]
値動きを知るために最低単位買うことです。買うことで値動きを実感することができます。玉は、株と同じことです。


<ち>
 ●チャート[ちゃーと]
時間に沿った株価の動きを表したもので、一般にはローソク足移動平均線出来高が表示されています。先端が現在の株価を表しています。
このチャートから将来の価格を予想することをテクニカル分析といいます。


<つ>
 ●追加担保[ついかたんぽ]
信用取引で、追証の場合と異なり、受渡日の時点で約定日から担保の価値の減少に対して請求(最低保証金の30万円相当以下や、新規建てに必要な保証金額を下回った場合)される。追証は建玉の返済で解決する現在進行形のものだが、追加担保は過去の取引に対し発生し、建玉の返済や現物株の売却では解決できず、入金が必要となる。

 ●強気[つよき]
多くの投資家が、株価が上昇すると考えている状態のことでです。
反対に多くの投資家が、下落すると考えている場合は弱気といいます。

 ●つれ高・つれ安[つれだか・つれやす]
1つの銘柄が人気化すると、それにつられて他銘柄の株価が上下することです。同じ業種の中で起こりやすい現象です。


<て>
 ●抵抗線[ていこうせん]
株価がこの線近くに来ると、反落するという線のことです。
反対に下支えとなる線を支持線といいます。抵抗線も支持線も、意味的には同じです。
その株が今までに20万円が最高値だとして、現在18万円。
人の心理で言えばどこで売りたいでしょう? 20万円です!
多くの人間がそこで売りたい、あるいは買いたいと思う価格が抵抗線や支持線となります。
ここを抜けると勢いがつき、その方向にそのまま動くことが多いです。

 ●ティック[てぃっく]
売買する投資対象の価格の1単位のことで、2000円以下なら1円単位、10万〜100万円なら1000円単位といった具合に、価格帯によって決まっており、この単位ごとに変動することをいいます。

 ●デイトレード[でいとれーど]
デイトレと呼ばれ、その日のうちに買いと売りを何回も行い、最終的に全ての取引を決済し、翌日には一切持ち越さない取引をすることをいいます。

 ●テクニカル分析[てくにかるぶんせき]
チャートを使用した株価分析方法。ローソク足移動平均線出来高の他に、MACD、ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、信用残評価損率など様々な種類があります。

 ●出来高[できだか]
出来高とは、株の売買高を株数で示したものです。
株の取引高には、株数で示す出来高(売買高)と、金額で示す売買代金とがあります。
かつては株の取引高といえば出来高のことであったが、最近では売買代金の方がよく使われるようになってきています。
昔はほとんどの株が1000株単位か100株単位であったのに対して、現在は1株単位で株価が数十万円以上のものが増えてきたために、株数表示した売買高は実態にあわなくなってきたようです。
なお、出来高は株価の変動エネルギーを測るための重要なデータの1つでもあります。
出来高が急増している時は相場の変動エネルギーが大きい時で、出来高が細っている時には相場の変動エネルギーが衰えている時といえます。

 ●天井[てんじょう]
株価が上昇のピークを付けた高値のことです。出来高も同様に、ピークを付けてる場合が多いようです。その反対をといいます。


<と>
 ●東証[とうしょう]
東京証券取引所の略で、”兜町”とも呼ばれています。日本最大の証券取引所で、日本株の売買高を90%占めています。一部と二部に加え、新興市場マザーズがあります。日本の名だたる企業が連ね、上場銘柄数も一部だけで1700銘柄あり、これらの騰落を反映したのがTOPIXで、デリバティブ(派生商品)の扱いもあります。。東証一部の中で特に重要な銘柄、225種で算出した指数が”日経平均株価”です。

 ●特定口座[とくていこうざ]
上場株式を売買して得た利益には譲渡益課税がかかります。特定口座とは、上場株式の譲渡益課税について、確定申告を簡単にしたり、源泉徴収することによって確定申告する必要をなくす制度のことです。
特定口座には、「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2つがあり、「源泉徴収あり」を選択すると、売買のたびに証券会社が税金を徴収してくれるので確定申告はなくなり、「源泉徴収なし」を選択すると、確定申告に際しての計算書類を証券会社が作成してくれるので、それを提出すれば簡単に確定申告できるわけです。
ただ、「源泉徴収あり」の方が楽でいいようには思えますが、「源泉徴収なし」にすると以下のメリットがあります。
 1, 年間利益が20万円以下なら確定申告不要で納税なしになる。
 2, 年間で損失を出した場合、以降の3年間にわたって繰り越し
   控除が出来る。
 3, 確定申告をすることにより、税金や数字に強くなれる。
 4, 徴収される分の税金を、確定申告の日まで再投資すること
   が出来る(たとえば100万円の利益を上げた人は、「源泉徴収
   なし」なら100万円を確定申告の日まで再投資に使えるが、
   「源泉徴収あり」の場合は80万円しか使えない)。 

 ●特別気配[とくべつけはい]
特別気配とは、注文が売りか買いの一方に殺到して価格を大きく下げるか上げないと売買が成立しない時に出される気配情報のことです。
注文が一方的に殺到すると、売買状況を整理するために、売買の成立方式をザラ場方式(売り買いの注文条件が出合ったものから早い順にどんどん売買を成立させる方式)から板寄せ方式(1度に売買注文を集め整理して売買を成立させる方式)に変更します。
そして、特別気配の気配情報として、売り注文と買い注文の株数などを表示しながら、
「あとどのくらいの買い(売り)が入り、売り(買い)がなくなれば寄り付くのか」がわかるようにしています。
このようにして、少しずつ値段を下げて(上げて)いきながら寄り付かせます。

 ●特別精算指数[とくべつせいさんしすう]
株価指数の先物取引や、オプション取引のように抽象的な数値を対象にしていて、現物そのものの受け渡しがない(出来ない)物の最終的な精算価値のことです。受渡日(限月)にはこの指数を基に、差金決済にて取引を完了します。
SQ(スペシャル・クオテーション)と呼ぶのが一般的で、日経225の先物オプション取引のSQ値は、毎月第二金曜日がSQ日になります。3、6、9、12月は先物取引もSQがあり、これをメジャーSQといいます。

 ●特別損益[とくべつそんえき]
会社が経常的な収支とは別に、不動産や有価証券などの資産の売却や、企業買収(M&A)に使ったのれん代などの、損失と利益を差し引いたものです。

 ●トレーダー[とれーだー]
本来は株取引で生計を立ててる人の事を呼んでいましたが、最近ではある程度市場で売買する人もそう呼ばれています。

 ●ドレッシング買い[どれっしんぐかい]
ファンドなどが資産の評価を高く見せるために、月末に保有株の値上がりを目論んで買いを入れることです。

 ●トレンド[とれんど]
株式でトレンドという場合は、株価の長期的な変動の方向という意味です。
長期的に上げているときには上昇トレンド、長期的に下げているときは下降トレンド、行ったり来たりの往復相場を横ばいトレンドといいます。こういった状況下で株価の動きを読む際に「トレンドを読む」と使います。