用語集  (は〜ほ)
<は>
 ●売却益(値上がり益)[ばいきゃくえき(ねあがりえき)]
株の売買で得られた差益のことです。キャピタルゲインともいいます。

 ●配当金[はいとうきん]
会社が得た利益の一部を株主に還元する企業からのお小遣いのようなもので、インカムゲインともいいます。配当金の額は業績の善し悪しで決まるので、増減したり、無配となることもあります。
通常は、会社の利益の10〜30%程度が配当に回されるが、外国では50%以上の会社もあります。

 ●始値[はじめね]
9:00からの取引開始後一番始めに寄り付いた株価のことです。

 ●初値[はつね]
初値とは、ある銘柄が取引所に上場したときに初めてつく値段のことです。
上場する前に、一般に売り出しをすることを公募(こうぼ)といい、その値段を公募(公開)価格といいますが、人気のある銘柄の場合には、買いたい人が多いため、上場したときに、値段が上がって公募価格よりも高い値段で取引が始まることがあります。(参照 IPO

 ●バリュー投資[バリューとうし]
ファンダメンタルズ分析の一つで、企業の財務などが割安なものに投資する手法。割安株投資のことです。
たとえばその会社のPBRが1を割り込んでいる(その会社の資産総額より株価の時価総額の方が安い)場合などに、いずれは本来の価値に戻るだろうという概念に基づく投資法。

 ●反発[はんぱつ]
反発とは、今まで下がり続けていた相場が値上がりに転じることをいいます。
大幅に値上がりすることを急反発、小幅な場合を小反発といいます。
似ている言葉に反騰がありますが、反騰は反発より値上がり幅が大きく、持続性がある場合に使われます。 反対を反落といいます。


<ひ>
 ●日足[ひあし]
チャートにあるローソク足で1日の値動きを、寄付(よりつき)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)の4つの値段で表したものです。
その日、いくらで始まって、いくらからいくらまで動いて、いくらで終ったかがわかります。
同じように、1週間の動きを表したものを週足(しゅうあし)、1ヶ月の動きを表したものを月足(つきあし)、1年の動きを表したものを年足(ねんあし)といいます。

 ●引け[ひけ]
引けとは、株価のことをいう場合は終値を指します。
また、立ち会いの最後に成立する取引のことも指します。
前場の最後の取引を前引け、後場の最後の取引を大引といいます。

 ●一株利益[ひとかぶりえき]
その会社の一年の純利益を、発行株数で割った値のことです。PERの算出に使われます。
一株利益が上がると、その分配当も増えるのではという考えから、一株利益が上がると株価も上がることが多くあります。

 ●評価損益[ひょうかそんえき]
その銘柄の現在値から取得費(買値+手数料)を差し引いたものです。

 ●評価損率[ひょうかそんりつ]
主要3市場(東京、大阪、名古屋)での信用取引のみの評価損を表わした指標です。信用取引では利益が出るとすぐに益出しされるので、常に建玉は含み損を抱えていることになります。そのためこの数値は通常プラス(損に対するプラスなので、実際の評価はマイナス)になっています。

 ●比例配分[ひれいはいぶん]
ストップ値特別気配がついた銘柄を大引けに強制的に約定させることです。時間優先原則は適用されず抽選により取引が行われます(あまりに反対の注文数が少ないと無い場合もある)。


<ふ>
 ●ファンダメンタルズ[ふぁんだめんたるず]
元々は一国の経済を示す指標として用いられたもので、最近では株式で使われるのが一般的になっています。会社の財務、成長性などを元に分析し、株価を予想する事をファンダメンタルズ分析といいます。(グロース投資 バリュー投資

 ●福証[ふくしょう]
福岡証券取引所のことで、九州の福岡市にある証券取引所です。 いわゆる地方証券取引所で、Q-Boardという新興企業向けの市場もあります。

 ●含み益[ふくみえき]
含み益とは、持っている株式が上昇し、時価が買ったときの値段より高くなった場合の、時価と買った価格の差額のことをいいます。
反対に含み損(ふくみぞん)とは、持っている株式が下落し、時価が買ったときの値段より安くなった場合の、時価と売った価格の差額のことをいいます。

 ●浮動株[ふどうかぶ]
安定的に保有されている株式ではなく、投機的利益を得ることを目的として、常に市場で売買されている株式のことです。 株式保有をして売却しない株主は安定株主といいます。

 ●踏み上げ[ふみあげ]
信用取引で空売りした場合は将来、市場で株を買い貸し主に返済しなければなりません。通常は制度信用取引で半年が絶対期日なので、売り残が多いとその期日付近で一斉に買い戻しが起こり、暴騰することがあります。これを踏み上げといい、通常でも株価が上がると損失に耐えきれない売り方がロスカットの買い戻しをして起こることもあります。

 ●粉飾決算[ふんしょくけっさん]
企業が架空に出した売上高などで、実際よりも業績が良いように見せかけること。特に株価を操作するためなど用いられており、刑事罰の対象となる。また、利益が上がっていないように見せかけ、取引先からの値引き要求を避けるためなどに逆粉飾する場合もあります。


<へ>
 ●平均株価[へいきんかぶか]
日経平均株価のことを指します。

 ●ヘラクレス市場[へらくれすしじょう]
ヘラクレス市場とは、大阪証券取引所に開設されている新興企業を主な対象にした株式市場です。ヘラクレス市場は、もともと2000年5月に米国ナスダック証券取引所と、大証との提携のもとナスダック・ジャパンとして開設されました。
しかし、市況低迷を理由に2002年12月には米国ナスダックが提携解消したために、その後は大証が運営を引き継ぎ「ヘラクレス」と名称変更しています。
ヘラクレス市場には、質的に優れた高成長企業を対象とする「スタンダード」と、事業規模は小さいが潜在的成長性に富んだ新興企業を対象とする「グロース」の2つの基準で上場している企業があります。


<ほ>
 ●暴騰[ぼうとう]
暴騰とは、全銘柄(または特定の銘柄)が、急激で大幅に値上がりすることをいいます。その中で特に大幅に上昇した場合を大暴騰といいます。反対に急激で大幅に値下がりすることを暴落(ぼうらく)といいます。 (急騰、急落)

 ●保証金[ほしょうきん]
保証金とは、借入等の債務の担保にするためのお金のことです。株式の信用取引や不動産(頭金+買い付けた不動産が担保)が保証金取引の代表例です。証拠金と混同されがちですが、やや定義が異なります。

 ●ポジション[ぽじしょん]
株を持つことです。特に、配当ではなく株価の変動で儲けるために株を持った場合に使われます。自分のポジションに有利な発言をすることをポジショントークといい、買い煽りもポジショントークといえます。

 ●BOX相場[ぼっくすそうば]
上下ともに、いつも同じところで反転する動きをする株のことで、その動きが繰り返されることで、チャートがハコの形となります。

 ●保振[ほふり]
証券保管振替機構のことで、株券などの有価証券の保管、受渡しの合理化を図ることを目的として制定された機関で、日本で唯一の保管振替機関となっており、証券会社等より預けられた株券等を保管する業務をおこなっています。また投資家が株式の売買をおこなったり、証券会社に担保を差し出す際に、投資家と証券会社の間で株券そのものの受渡しを行わいでおけるのもこのためです。

 ●ボラティリティ[ぼらてぃりてぃ]
価格の変動の幅のことで、変動が大きいことをボラティリティが高い、変動が小さいことをボラティリティが低いといいます。