上記の方法はザラ場中のものですが、寄り付き前の操縦はこんなふうに行われています。
証券会社はCMEの先物が大幅上昇の日には、大量の買い注文を朝イチで出します。それを見て個人投資家が安心して買い注文を入れ、注文が増えてきます。そして、その数量を調整しながら買い注文を取り消したり、売り注文を増やしていきます。これが狙った通りに価格をつり上げリカクして売り抜ける、あるいはそこで空売りを仕掛け、寄り付き後は成り行きで売りまくって(個人なら規制にかかります)寄り天、という証券会社の魂胆なのです。
もちろん、CMEの先物が大幅安ならこの逆のパターンで仕掛けてきます。
「見せ玉は違法だ」と個人投資家に呼びかけている彼らの実情はこんなものなのです。彼らは個人投資家の注文を把握しています。個人投資家は証券会社の注文を把握できません。ですから、自分の考え(個人投資家の多くの考え)でなく当たり屋(証券会社)の考えに基づいた戦略が必要なのです。 |