必殺! 投資法 FX(為替)編
王道はキャピタルゲイン
 スワップを否定する気はさらさらありませんが、やはり王道は売買損益の方でしょう。近年の「FXで何十億」などと言ううたい文句は、当然のことながらキャピタルゲインによるものです。
 そしてキャピタルゲインを狙うためには、当然のごとくレートの変動を見極める(株価のように)必要があります。キャピタルゲインを狙う方法は、まずは投機目的を明確にする事です。目的によって、保有期間・レバレッジなどを決めて、予想が外れたときには早期にロスカットする勇気も必要です。

超短期投資

 一瞬の値動きに飛び乗ってから飛び降りる、いわゆるスキャルピングの事で、数秒から数分間で取引を終了させます。
 影響度が比較的大きな経済指標(米雇用統計など)の発表後に、動き出したら直ちに乗っかり、止まった(反転した)瞬間に脱出するという、極めてスリリングな投資法です。
 レバレッジは最高のものを使用し、FX業者によっては損切りや利確の設定を、値幅や金額で設定できるところもあるので、利用するのも良いでしょう。それらがない場合は、証拠金をギリギリに抑えて強制ロスカットが発動するようにしておきます。なぜなら、値動きが激しくスリップも大きいので、失敗したときには人間の手では追いつかないことが往々にしてあるためです。

短期投資

 数日間から数週間保有するスイングトレードです。急激に値が動いた直後などに仕掛けて、ほどほどに値戻りしたら取引を終了します。
 下値支持線と上値抵抗線を意識して売買する事がポイントとなる事が多く、これらのラインを割り込んだときには損切りします。
 レバレッジは高めも良いですが、夜眠りたいのなら25倍以下が良いでしょう。

中長期投資

 数ヶ月から数年間保有する方法で、どちらかといえばキャピタルゲインよりもスワップのようなインカムゲイン狙いに適した投資法です。
 あえてこの方法で売買益を重視するのならば、リスク管理ルールを徹底させる事が重要です。円がらみなら買建てと売建てを等額ポジションにして、円の激しい変動に備える事や、スワップ損益も全く無縁ではいられません。
 また、経済ショックなどの大変動があった直後なら、買建てや売建てのどちらかに偏っても良い場合があります。この場合は時間を分散しながら買い増したりすることも立派な戦略になります。ただし、ナンピンは種が尽きてはお手上げなので、くれぐれも慎重に行う事です。
 レバレッジは低めに設定し、2種類の損切りを用意しておきます。まずは価格で、これは絶対基準(どんな事があっても損切り執行)です。次は、政治や経済のニュースによるもので、明らかに自分の予想と異なったファンダメンタルズが示されたときです。
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