まずはじめに、売りには以下の通り3種類存在します。
1, 利益確定売り(利確、リカク)
2, ロスカット(損切り)
3, 信用取引などの新規売り(売建)
3は返済の時に1と2を当てはめればいいので、これから先は”利確”と”ロスカット”について説明していきます。
利確とは、持っている株を売って利益を確定することです。
ロスカットとはこれ以上の損失拡大を防ぐために、現状の損失で取引を手仕舞う事です。
前にもふれたように”欲”のコントロールが出来ないと、結局は一番損をさせられることになります。
たとえば、10万円の株を買いました。翌日には11万円になっています。これを見て、「もっと上がる。」と欲を出して売りませんでした。
そして明日には、9万円に値下がりしていました。今度は、「買値に戻ったら売ろう。」と考えるのです。それで、そのまま持ち続けてみると、3万円になっていました。
さすがにこれに懲りて「もうこの株には見込みが無い。」と思って売りに出します。すると数日後、大きく値上がりしています。
”本来売るところで買ってしまい、買うところで売ってしまった”
このようなことはよくあることです。それは何故かというと、参加している人はほとんど皆、このように思っているからなのです。そして、それをわかっている人が、わかっていない人たちの出した損失部分を、利益として持って行くわけです。利確と損切りに失敗して出した損失が、利確と損切りに成功した人たちに持って行かれるのです。
だから自分が本能的に考えることを捨てる、つまり感情を捨てて、普通の人の逆の道を正々堂々と進む訓練をする必要があります。
それが出来て、本当の”利確”(ロスカットも)ができるようになります。

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