相場を斬る! 2010年01月02日
最悪期を脱し、新たなバブルへ

 皆様、あけましておめでとうございます。
 昨年は3月以来、たいした調整もなく値を戻してきた株式市場。日経平均は円高が影響し、後半には伸び悩みましたが、それでも年初から○円、3月安値からは実に○円もの上昇となりました。

 昨年末は、日航が最後の最後に足を引っ張った事以外は、大きな問題もなく無事に終了し、今月は金融恐慌以来の高値を再度チャレンジすることになりそうです。そして、これからの目玉はなんといっても環境バブル。先月のCOP15(気候変動枠組条約)では具体的な方向性は現れず、今後数年内に火が付き爆発することでしょう。
 関連のテーマでは、すでにいくつかの銘柄に前哨戦とみられる上昇がありました(6674,GSユアサなど典型的)。昨年3月から長い期間、上昇→高値停滞が続いていたので、一度下押す機会にまみえる事でしょう。その時が絶好の買い場になるかと思います。

 それともう一つ。鳩山内閣の進退問題の決着がつかない限り、本格的な買い場はこない事でしょう。もはや、鳩山内閣の立て直しは不可能とみられ、総辞職・衆院解散を経て新内閣が発足するまでは、様子見が続くものだと思われます。

 最後にもう一つ。今年の8月からFX(外国為替証拠金取引)の、レバレッジが最大50倍までとする規制が適用され、さらに来年8月には25倍までになります。
 もっとも投機性が高く、経済全体に影響の出やすい為替から、ほかの商品(とりわけ先物・CFD取引)に資金が向かうこと間違いないでしょう。当然、株式に回帰する人も増える可能性はありますが、やはり資金効率の面で高レバレッジから抜けられない人たちが、少額で大金を夢見る投機対象に資金を移すのは当然の流れともいえます。
 果たして、このFX資金が何を中心に物色し、そこから経済にどんな影響を与えるのか?

 環境バブルと内閣とFX規制。全く無縁とは言い難い、とはいえどのように関わり合うかもわからない。
 半日立ち会いが消滅し、昨年の大納会から通常立ち会いとなり、東証の次世代取引システム「アローヘッド」が稼働する大発会。
 さあ、本年の相場も気を引き締めて、冷静にチャンスを見極め、楽しくお付き合いしていきましょう。本年もよろしくお願いします。

昨年一年間の主要指標騰落状況
日経平均 +1,686.88円  TOPIX +48.35ポイント
ジャスダック +0.16P マザーズ +92.75P ヘラクレス +63.68P
NYダウ +1,651.66$ ナスダック +692.12P S&P500 +211.85P
NY原油 +37.6$ NY金 +215.0$ 
USD/JPY +2.3円 EUR/JPY +6.5円 GBP/JPY +18.2円