相場を斬る! 2009年11月02日
記録的な暴落!魔の10月を終え・・・
 数々の記録が生まれた2008年10月。日経平均は歴代の下落や上昇記録の数々を更新し、月間では高値11456.64円から安値6994.90円まで最大4461.74円の下落、最終でも3000円近い下落で波乱に満ちた一ヶ月でした(前月もかなりヤバかったが)。

歴代下落率TOP20
1 1987/10/20 -14.90% 11 2008/10/22 -6.79%
2 2008/10/16 -11.41% 12 1953/03/30 -6.73%
3 1953/03/05 -10.00% 13 2001/09/12 -6.63%
4 2008/10/10 -9.62% 14 1972/06/24 -6.61%
5 2008/10/24 -9.60% 15 1990/04/02 -6.60%
6 2008/10/08 -9.38% 16 2008/10/27 -6.36%
7 1970/04/30 -8.69% 17 1991/08/19 -5.95%
8 1971/08/16 -7.68% 18 1971/08/19 -5.93%
9 2000/04/17 -6.98% 19 1990/08/23 -5.84%
10 1949/12/14 -6.97% 20 1998/10/08 -5.78%

歴代上昇率TOP20
1 2008/10/14 +14.15% 11 2008/10/28 +6.41%
2 1990/10/02 +13.24% 12 1953/04/16 +6.41%
3 1949/12/15 +11.29% 13 1953/03/06 +6.31%
4 2008/10/30 +9.96% 14 1995/07/07 +6.27%
5 1987/10/21 +9.30% 15 1992/08/21 +6.22%
6 1997/11/17 +7.96% 16 1998/10/07 +6.17%
7 1994/01/31 +7.84% 17 1992/08/27 +6.13%
8 2008/10/29 +7.74% 18 1998/01/16 +6.11%
9 1992/04/10 +7.55% 19 2002/03/04 +5.90%
10 2001/03/21 +7.49% 20 1988/01/06 +5.63%

 月末にはバブル後最安値を更新し、7000円を瞬間的に割り込んだところで買い戻しが優勢となり、FRBの利下げに始まり日本や世界各国の中央銀行の利下げ発表。国内においては証券口座の新規開設数の急増などが支援し一気に9000円台を回復しました。
 この状況を底打ちしたとか今は買いの絶好のチャンスと騒がれていますが、いったいどうなのでしょうか?これから企業の破綻が増え、本格的な景気の悪化が始まる段階にきたというのに底打ちは早計ではないでしょうか?利下げだって各国の中央銀行が、
「これから景気はどんどん悪化しますよ。」
と語りかけているようにしか思えないのですが・・・
 証券口座の開設数が増えて今が買い時の報道の裏には、
「すでに買っている私たちが、新規の参加者に売ってあげますよ。」
と言っているようにしか聞こえない。
 たしかにこれから上昇が続く可能性はあるが、このような理由から見ても再度安値を更新し、下値を切り下げてくる可能性の方がよっぽど高いと思えますがいかがでしょうか?

ページの先頭へ戻る     見出しへ戻る